WFMDでは以下の要項で、学術大会を開催いたします。
本会は栄養療法をはじめとした機能性医学の歯科臨床への導入支援を掲げ、現在会員数約200名を擁し前進しています。
初となるこの学術大会に参加することで、新たな臨床のヒントが得られるだけでなく、ご自身の健康管理や医院経営にもお役にたてることでしょう。
なお一般演題を会員から募集いたします。栄養療法・分子栄養学・機能性医学の歯科的応用に関する症例のご発表をお待ちしております。
開催概要
テーマ
栄養でととのう! 歯科臨床
期 日
2025年3月9日(日)
10:00~16:00(開場9:30)
場 所
懇和会館13F 第2,3会議室
東京都中央区築地1-12-22 コンワビル
https://www.konwa.com
交 通
東京メトロ日比谷線・都営浅草線
東銀座駅 5番出口 徒歩3分
東京メトロ銀座線
銀座駅 A7出口 徒歩8分
東京メトロ有楽町線
銀座一丁目駅 11番出口 徒歩10分
JR 山手線 京浜東北線
有楽町駅 徒歩15分
内 容
教育講演
健康長寿:歯科口腔領域におけるビタミンD最前線(青山達也)
シンポジウム
医療人が知っておきたい食品添加物
(山口義徳・久野淳)
企業展示(10社以上を予定)
ランチョンセミナー
ブックフェア(会員が執筆した書籍の紹介)
懇親会(17時より近隣にて開催)
定 員
会場参加:約50名を予定
オンライン:約100名を予定
アーカイブ視聴あり
参加費と登録方法
早割登録と一般登録があり、それぞれに会場参加とオンライン参加が選べます
早割登録
2024年12月31日までに会員登録(無料)を完了し、かつ会員専用のfacebookグループに参加された方には、早割登録用URLをご案内いたします。
・医師歯科医師 ¥12,000
・医師歯科医師以外 ¥8,000
なお、会員登録をされても記載漏れがあった場合は入会扱いとならず facebookグループへの参加ができませんので、お早目の登録をお勧めいたします。
一般登録
会員登録をされない方・会員でもfacebookグループに参加されない方・2025年1月1日以後の全ての申し込みは、一般登録となります。
・医師歯科医師 ¥14,000
・医師歯科医師以外 ¥10,000
登録期限は2月28日まで、当日参加登録はございません
オンライン参加を選択された後に会場参加に変更されたい方はご連絡ください
一般演題募集
会員から一般講演3題を募集いたします。
学術大会は会員の日頃の成果を発表し、互いに刺激を受け、明日の臨床に直結する機会を得る絶好の機会です。
ぜひ一般講演に登壇し、栄養療法をはじめとした機能性医学の歯科分野への発展に向けて、伴に進みましょう。
・発表時間 12分
・質疑応答 6分
・入れ替え 2分
申込方法: wfmdent@gmail.com にまで演題とともにご連絡ください
期 限:2024年12月31日
選考方法:採択については本会にご一任ください
備 考:先に参加登録をお願いいたします
懇親会
17時より近隣にて懇親会を行います。展示企業様も参加いたしますので、ぜひ情報交換の場とされてください。
会場参加の方のみお受けいただけますので、参加登録サイトにて同時にお申し込みください。
・懇親会参加費 ¥6,000
演者紹介
基調講演 栄養でととのう!歯科臨床 吉田 格
私が栄養療法に出会ったのは2014年の12月でした。その頃すでに研修会には多くの歯科医師が参加しており、私は先人によるこの分野の歯科での台頭を楽しみにしていました。しかしそれから10年が経つにもかかわらず、そのような話を耳にすることは未だほとんどありません。
これは歯科臨床が切削や抜歯など形態変更を伴う処置が中心であり、さらには人工物を高頻度に扱うという、医療の中では特殊な分野であることに由来するからと思われます。
すなわち日常臨床で栄養が関与する部分が少ないので、せっかく学んだ知識を臨床に生かせず、フェードアウトして行った仲間が多いのだと感じました。
しかし時代は変わり、誤嚥性肺炎やアルツハイマー型認知症にデンタルプラークが深く関与している事が広く知られるようになり、小さな歯科医院であっても口腔だけ診ていれば良かった時代に終わりが告げられました。
さらに従来の”口腔内細菌は胃酸で死滅するので腸には達しない”という考えはまったくの誤りで、腸内細菌叢の健全化にはまず歯ブラシ指導が重要であることが指摘されるようになってきました。栄養療法の成否を左右する腸内環境健全化に、歯科治療は必須になったという事です。
すなわち歯科は、全身や社会にまで目を配らせなくてはならない時代にすでになっているということです。
これは決して患者事ではなくまず自分事として捉える必要があり、加えて経営者においては従業員の栄養状態を整えることによるパフォーマンスアップが重要な経営戦略となっているという事です。
この基調講演では歯科臨床における栄養療法の位置付けについて私見を述べると共に、僭越ながら本会の進むべき方向をお示ししたいと思います。
吉田 格 Itaru Yoshida
歯から全身を、全身から歯を診る専門医 吉田歯科診療室デンタルメンテナンスクリニック歯から全身を、全身から歯を診る、自由診療専門医です。健康保険では治療困難な歯の問題に積極的に取り組み、顕微鏡・レーザー・CT・栄養療法を活用し、歯周病・インプラント周囲炎・根管治療・特殊な入れ歯・予防に、多くの実績をあげています。また栄養療...
歯科医師 歯科機能性医学研究会代表
《略歴》
1985年 日本歯科大学新潟歯学部 卒
1997年 東京都中央区日本橋 開業
2009年 東京都中央区銀座 移転
《所属》
日本レーザー歯学会 (専門医 理事)
Academy of Laser Dentistry (Category-3 取得)
日本顕微鏡歯科学会 (認定指導医 理事)
Academy of Microscope Enhanced Dentistry
日本口腔インプラント学会
日本歯科東洋医学会
日本抗加齢医学会(専門医)
オーソモレキュラ栄養医学研究所 ONP認定講座 講師
臨床分子栄養医学研究会 分子栄養学実践講座 6期(認定指導医)
WFMD 歯科機能性医学研究会 代表
Er:YAGレーザー臨床研究会
東京都中央区京橋歯科医師会
BFRトレーナーズ協会(BFRトレーナーベーシック資格取得)
…他
教育講演 健康長寿:歯科口腔領域におけるビタミンD最前線 青山 達也
私は2012年から栄養療法を学び始めました。当時、栄養療法に取り組む歯科医師はまだまだ少数でした。一旦、経営に取り入れてみたものの、在庫が余って廃棄に至ることが多かったり、歯科医療の本業への経営的な影響が悪い方向に向かいがちで、当時のアーリーアダプターの先生方は非常にご苦労されていたと伺っております。
その後、コロナが収束するまで、当院では栄養療法を全面的に表に出して勧めることはしておりませんでした。しかし、コロナ収束後、ビタミンDと骨の健康以外に関する論文での報告が増えてきたことから、希望者への外来での採血がルーティンとなりました。この潮目の変化には二つの鍵があります。
一つは、世界のビタミンD研究者の数が非常に多く、健康長寿の分野における守備範囲が広いことが明らかになってきたこと。もう一つは、AIの台頭、そして機械翻訳の精度の向上により、特定の団体が主催する勉強会に依存しなくても、情報更新の頻度を上げることで情報の鮮度を保てるようになったことです。さらに、扱える情報量を飛躍的に増やすことができたことも挙げられます。
今回は、ビタミンDに関する歯科口腔領域の知見の整理および今後の展望、その情報更新手法についてご供覧いただき、皆様にも実践・応用していただくことで、今後の活発な議論に繋がる礎となることを期待しております。
青山 達也 Tatsuya Aoyama
歯科医師
《略歴》
2000年 徳島大学歯学部卒業
2010年 浦安市開業
現在に至る
《所属》
日本歯科医師会
千葉県歯科医師会
浦安市歯科医師会
学校歯科医師会
日本抗加齢医学会専門医
ITI member(ITIセクションジャパンインプラントスペシャリスト認定医)
日本口腔インプラント学会
日本歯周病学会
日本顕微鏡歯科学会
日本分子状水素生物医学会
Er-YAGレーザー臨床研究会
シンポジウム:久野 淳
食や栄養について積極的に学んいる皆さんは「食品添加物」についてどんなイメージを持っていますか?「食品添加物=身体に悪いもの」という考えの方もいるでしょうし、「日本という国が安全基準を設けているので特に気にしたことはない」という考えの方もいるでしょう。
わが国では食品添加物の使用に際し、内閣府に設置された食品安全委員会が一日摂取許容量(ADI)を設定してリスク評価を行い、その結果を受けて消費者庁や厚生労働省や農林水産省などが基準値やルールを決めリスク管理をしています。これだけの評価と管理がされているならば、食品添加物に対してはさほど気にする必要がないのかもしれません。
しかしながらその基準値に対して、「簡単な動物実験の結果から適当に計算し、安全宣言して使用しているため危険」という意見の方もいます。
一般的なイメージとして「食品添加物無添加」という表現は、消費者目線からはやはり安全性を保証しているように感じられます。私個人の意見としても、できることなら食品添加物は口には入れたくないものです。そうは言っても多様化する食生活においては、食品添加物を完全に避けることは難しいと思います。また食品によっては食品添加物の恩恵を受けているのもあり、その全てが悪いものではないと思っています。
食や栄養を学ぶ立場として、医療人として、やはり食品添加物に関する知識は必要だと思います。食品添加物についてある程度の知識がないと、気付かないうちに過剰に摂取してしまい健康を害する一因となる可能性があります。今回は私なりの食品添加物との付き合い方についてお話しさせていただき、皆さんのご意見を伺いながら一緒に考えていけたらと思います。
久野 淳 Jun Kuno
歯科医師 歯学博士 食事療法&栄養療法研究家
《略歴》
平成6年3月 愛知学院大学歯学部歯学科 卒業
平成10年10月 財団法人日本救急医療財団、若手研究者育成活用事業(厚生省リサーチ・レジデント)に従事。同時に愛知三の丸病院 歯科口腔外科勤務
平成11年3月 愛知学院大学歯学部大学院歯学研究科修了 博士(歯学)学位取得
平成11年4月 愛知学院大学歯学部口腔外科学第二講座 非常勤助手
平成16年4月 医療法人 香流会 紘仁病院 歯科口腔外科勤務(医長)(平成24年3月まで)
平成24年4月 瀧川歯科勤務(副院長) 現在に至る
令和6年4月 歯科医師国家試験対策専門予備校 名古屋デンタルアカデミー(NDA)校長に就任
《所属》
日本口腔外科学会
シンポジウム:山口 義徳
知らず知らずに健康を蝕む新型栄養失調
歯科から発信
「現代人の食事はミネラル不足」
1992年に日本大学松戸歯学部を卒業しました。臨床に出て根管治療の難しさを日々感じていましたが、2003年に出会った歯科用顕微鏡で大嫌いな根管治療が大好きに変わりました。
当クリニックのコンセプトは「インプラント処置を0にする」です。もちろん、既に欠損がある部位でのインプラント治療は積極的におこなっていますが、新たな疾患や治療精度の問題での抜歯を0にしたいと思っています。
それには全ての治療を顕微鏡下で行い、ワーキングビューでの処置が必須になると考えています。根管治療の成績も格段に上がり抜歯、インプラント治療はかなり減少しました。
しかし、数年に一度の割合で根破折、抜歯になるケースがあります。対処療法であるナイトガードなどの処置をしますが、使っていなかったりと問題が起こります。
原因が歯軋り食いしばりの場合、根本原因の除去が鍵になります。 もちろん、歯科医なので歯を残すための治療が本業であり、そこが担保できた上での栄養療法だと思っています。
根本原因を探り出し取り除く事が出来れば抜歯する事なく歯を使い続けられると考え、分子栄養学、ケトジェニック、添加物などの知識を深め患者さんに指導しています。
血液データを見ると分子栄養学的に低タンパク、貧血など問題がある方を多く見かけます。この解決の一つには毎日の食生活が大きく関わります。2017頃から問題になっている新型栄養失調がありますが、このような病態にならない為の日頃のお食事についてお話しさせて頂きたいと思います。
歯科医師 SCOD主宰
東京で根管治療・歯髄温存ならマイクロスコープ(顕微鏡)歯科治療なら恵比寿・代官山にある山口歯科クリニック東京で根管治療・歯髄温存ならマイクロスコープ(顕微鏡)歯科治療なら恵比寿・代官山にある山口歯科クリニックへお越しください。代官山・恵比寿駅より徒歩5分という場所にございます。
《略歴》
1992年 3月 日本大学松戸歯学部 卒業
1997年 4月 恵比寿に山口歯科クリニック 開設
2010年 12月 恵比寿にて移転し 保険外診療所として
《所属》
1992年 日本大学松戸歯学部卒業1997年 渋谷区恵比寿で開業
2007年 日本抗加齢医学会 認定医
2010年 同渋谷区恵比寿で移転、自費専門クリニック
2019年 分子栄養学実践講座 認定医
2021年 ナチュラル&ミネラル食品アドバイザー協会 認定講師