代表 吉田格からのメッセージ

About

歯科機能性医学研究会 代表
吉田 格 Itaru Yoshida

こんにちは、吉田格です。

おかげさまでこの度、歯科機能性医学研究会(WFMD)を発足することができました。

本会の背景や経緯についてはすでに《設立経緯》に詳しく書きましたので、ここでは個人的なことを少しお話しします。

私は1985年に大学を卒業し、1997年に独立開業しました。もちろん開業前に一通りの治療技術を身につけてはいましたが、一つだけ不十分なものがありました。それがインプラントです。

今でこそインプラント治療は一般的ですが、当時はまだまだ懐疑的で危険な治療と考える人が大半でした。そこで私はインプラント研修会で知り合った大学病院の先生に頼み、医学部口腔外科の見学生となりました。

今では考えられない事ですが、その頃は大病院の手術室に自由に出入りでき、インプラント手術だけでなく、がんの切除〜再建・交通事故後の整復など、大小200件以上の手術を間近で観ることができ、時には手術助手として携わることもできました。

口腔外科の先生の手術はさすがに素晴らしく、大胆にして繊細。外科といえば歯周外科手術や埋伏抜歯しか知らなかった私は、ここで外科の基本を学ぶとともに、手術度胸というか心構えを身につけることができました。

そしてここでもう一つ「歯肉や骨は生きている」という、ごく当たり前の事を再認識しました。どちらかと言えば歯しかみてなかった私は、しだいに命について考えていくようになりました。

さらに臨床を続けて行くと、インプラントを維持する力や感染から守る力は、全身状態と大きく関係があるのではないかと感じるようになってきました。

プラークコントロールができていて、喫煙・糖尿・歯ぎしりが無ければインプラント周囲炎は発症しないという考えはどうも受け入れられませんでした。

2014年12月、私は知人に誘われ、とある研修会に参加します。そこで知ったのは何やらとても面白そうな考え方、それが分子栄養学に基づく栄養療法でした。

「なんだ、こんなに大きな見落としがあったんじゃないか」というのが正直な感想で、その後いくつか研修を受け、自分なりに臨床応用してきました。

その後栄養療法の勉強会で何人かの歯科医師と出会うのですが、どうも臨床応用している気配がない。あってもボランティアで終わっており、患者さんに価値が伝わっていないことが分かりました。

この研究会ではただ栄養療法を学ぶだけでなく、社会に価値を伝え結果を出し、歯科臨床で評価される人材を輩出することも目的としています。それぞれの立場や診療スタイルがありますから、そこをみんなでアイディアを出し、成果を発表しあえたら素晴らしいと思います。

不慣れな会務ではありますが、皆様のご協力の基、鋭意推進して行く所存です。どうぞよろしくお願いいたします。

《略歴》
・1985年 日本歯科大学新潟歯学部 卒
・1997年 東京都中央区日本橋 開業
・2009年 東京都中央区銀座 移転
《所属》
・一般社団法人 日本レーザー歯学会 (専門医 理事)
・Academy of Laser Dentistry (Category-3 取得)
・一般社団法人 日本顕微鏡歯科学会 (認定指導医 理事)
・Academy of Microscope Enhanced Dentistry
・公益社団法人 日本口腔インプラント学会
・一般社団法人 日本歯科東洋医学会
・一般社団法人 日本抗加齢医学会(専門医)
・一般社団法人 オーソモレキュラ栄養医学研究所 ONP認定講座 講師
・一般社団法人 臨床分子栄養医学研究会 分子栄養学実践講座 6期(認定指導医)
・WFMD 歯科機能性医学研究会 代表
・一般社団法人 東京都中央区京橋歯科医師会
・Er:YAGレーザー臨床研究会
・杏林予防医学研究所(中級講座終了)
・BFRトレーナーズ協会(BFRトレーナーベーシック資格取得)
 …他
《主要文献・著書》
New procedure for Sinus Lift using a Microscope, The International Journal of Microdentistry, Vol.4 No.2 2013 90-97

レーザー治療の基礎知識 安全治療への指標1~5 歯界展望 vol.102 No1~5 2003 医歯薬出版

顕微鏡下歯内治療におけるレーザーの応用 別冊 the Quintessence 歯科用レーザー・21世紀の展望 パート2 86-91 2004 クインテッセンス出版

マイクロスコープは歯科臨床をどこまで変えるか 歯界展望 Vol.105 No.4 2005-4 医歯薬出版

Diode Laser-Assisted Frenectomy and Oral Vestibular Extension, Wave Lengths, Fall 2003 Vol.11 No.4 17-19

Pain control in Dentistry by LLLT, Proceedings of the 4th Congress of the World Association for Laser Therapy : MONDUZZI EDITORE International Proceedings Division

歯周治療におけるレーザーの応用(共著) 日本歯科先端技術研究所学術会誌 Vol.13 No.3 127-136 2007

マイクロスコープ使用下における歯周治療~オープンフラップデブライドメント(OFD)を中心に~ 別冊 the Quintessennce マイクロデンティストリー YEAR BOOK 2012 クインテッセンス出版

インプラントのすべてがわかる本~正しくケアして長持ちさせるために 2007 保健同人社

拡大視野が歯科を変える・1 マイクロデンテイストリーの現状と可能性 Dental Diamond vol-40-1 2015 82-88 デンタルダイヤモンド社

拡大視野が歯科を変える・8 移植とインプラント外科への応用 Dental Diamond vol-40-8 2015 86-91 デンタルダイヤモンド社

“見える”を手に入れよう 拡大視野がもたらす 憧れのハイジニストワーク DHstyle vol.9 No.117 2015-12 13-33 デンタルダイヤモンド社

分子栄養学への誘い1-6 the Quintessennce 2017 Vol.36 7-12 クインテッセンス出版 …他
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